新丸子の雑貨店「エピリリ」（川崎市中原区丸子通1、TEL 044-948-5451）が手掛ける缶バッジが話題を集め、4月1日から全国の一部書店でも買えるようになった。

消しゴムはんこのデザインで分かりやすく伝える

　バッジを手掛けるのは、「手作りを楽しむみんなの店」というコンセプトで、ハンドメード雑貨店とワークショップスペースを兼ねた店舗を展開する「エピリリ」店主の牧野美和さん。消しゴムはんこを使った商品を作る中で、ぜんそくの疾患を持つ友人から「こんなバッジがあったら」と相談を受け、消しゴムはんこでデザインをしたのが始まりだった。

　牧野さんは「ぜんそくの人は、風邪の流行する時期には肩身が狭くて困ると友人から聞き、この咳（せき）はうつらない、と伝える分かりやすいマークをデザインしたいと思った」と振り返る。

　新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、テレビ番組にも取り上げられ、一時は手作りしていた缶バッジの在庫が尽きた。3月中旬には生産を友人の工場に委託し、安定して作れるようになった。

　「本来はコロナとは関係なく、ぜんそくや花粉症の人がトラブルに巻き込まれずに、安心して移動できるようになればという思いだった。今は先行きの見えない状態ではあるが、書店で販売されることで必要な人のところにこのバッジが届くようになれば」と話す。

　北海道から愛知までの取り扱い書店はホームページで確認できる。インターネットでの注文も受け付ける。店舗ではバッジのほか、手作りのマスクなども販売している。店舗の営業時間は11時～17時30分、月・祝定休。