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川崎駅周辺の飲食店支援「カワサキ未来チケット」 参加店舗の反応も上々

発起人の荻原直也さん(左)、店主の福田貴友さん(中)、スタッフの野地裕さん(右)(撮影=山中将希)

発起人の荻原直也さん(左)、店主の福田貴友さん(中)、スタッフの野地裕さん(右)(撮影=山中将希)

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 川崎駅前の飲食店を支援する「カワサキ未来チケット」プロジェクトが広がりを見せている。運営は「カワサキよりみちサーカス実行委員会」。

SNSの発信だけではなくチョークアートによるメニュー作成の広報支援も行っている

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 新型コロナウイルスの影響で自粛生活が続く中、主に個人の飲食店を支援する同プロジェクトが5月初めからスタートした。1,000円で500円分の利用し、残りの500円は店側の運営資金とする「応援チケット」。1,000円で1,100円分の利用ができる「チョイ得チケット」の2種類を、店舗側で販売する形で運用を始めた。運営側はフェイスブック、インスタグラムで公式のSNSを立ち上げ、参加店舗のPRや、チョークアートで推しのメニューのPOP作成をするなど、広告宣伝の広報支援をボランティアで行っている。

 発起人である同実行委員会メンバーの荻原直也さんは「大好きな川崎のお店を応援したい。お店が個々で発信する情報をより多くの人に知ってもらう手助けをしたいと運営メンバーたちに投げ掛けた」と話す。最初は数店舗で試験的に運用を始め、ヒアリングを重ねて少しずつ内容を改善し、現在では店舗も徐々に増えてきたという。

 参加店舗の一つ「手羽先BONBON」(川崎区宮本町)の店主の福田貴友さんは「SNSやメディアなどでお店をたくさんの人たちに知ってもらえるのはとてもうれしい。お客さんとつながる必要なツールだと思って参加した。チケットを買ってくれたお客さまが利用する日まで頑張らなきゃという気持ちになった」と話す。常連客の三橋和人さんは「テークアウト以上の応援がしたかったので、このチケットは利用しやすく、気持ちよく応援できた」と話す。福田さんは「人手が足りないこの時期にSNSのPR支援だけでなく、チョークアートでメニューを描いてくれたのはとてもありがたい」とも。

 チョークアートのメニューの作成支援を行っている「黒板専科のB.labo」のMARICOさんは「自粛期間の中、離れていても支援する仕組みを考え、このプロジェクトに参加した。お店側の反応も良く、喜んでもらえてうれしい」と話す。

 荻原さんは「この状況がいつまで続くか分からない。長期的に支援が可能な形にすることが僕らの使命だと思っている。街の明かりを支えているお店を応援していきたい」と意気込む。

 参加店舗は公式サイトで募集。

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