今年7月にニケ領せせらぎ館前で(川崎市多摩区宿河原1)で約17万5000枚の色輪っかで6571メートルのビッグアートを完成させた「かわさき色輪っかつなぎ」の趣旨が共感を呼び、調布住民による「ちょうふ色輪っかつなぎ」として11月3日、調布市布多天神社でスタートした。
今年7月に多摩川河川敷で約17万5000個の色輪っかで6571メートルのビッグアートを完成した「かわさき色輪っかつなぎ」
2014年に川崎市でスタートした同企画は、南北に細長く地域環境(産業、住環境、住民気質)の差が大きく一つになりにくい川崎の市民の願いを、川崎市の資源に由来したオリジナルカラー「かわさき折り紙」20色の短冊を色輪っかとしてつなぐもの。共同作業を通して川崎市民としての一体感と地域愛を育むことを目的として始まった。
今回の取り組みは、同企画を運営する川崎市在住のグラフィックデザイナー・村瀬成人さんらと、調布の企画集団「調布企画組」の調布市在住・長尾純平さんが出会ったところから始まり、「老若男女、障がいの有無に関わらず、誰でも参加ができる共創アートの考え方に共感した」と長尾さんは話す。
調布市では住民によるワークショップを開き、「深大寺だるま市」の赤色、布多天神社の緑色、調布在住だった故・水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクター「一反木綿」のグレーなどの20色を「ちょうふの色」に決定。同日、調布の布多天神社で開かれたイベント「いろどりマルシェ」で初めて登場した。ワークショップに訪れた子どもたちは、思い思いのメッセージを色輪っかに書きながらつないでいた。
かわさき色輪っかを仕掛ける村瀬さんは「かわさきで育んだ色輪っかに込めた思いが他の地域につながってくれてうれしい」と話す。